人手不足について考える

介護業界の人手不足の原因や解消に向けた取り組みを説明する

人材不足解消に向けた取り組み

ますます高齢化社会に向かっている現代では、かつてから問題となっている介護職員の人材不足もさらに深刻化しているのである。介護職員の人材不足の原因には、肉体労働の割りには賃金が低いことや施設によっては24時間365日体制での介護となるため、一般企業のようにカレンダー通りの休日が取れないことや夜間勤務などもあげらているのだ。勤務体制については、人材不足によって適切なシフトを組めないという悪循環も起きているようである。

そこで、厚生労働省では、体験型イベントを開催したり、SNSを使って介護の魅力を発信したりと介護職へのイメージアップに努めており、多くのノウハウを持つ代理店と連携してWebを中心にしたマーケティングを広める取り組みを実施している。
国では、勤続10年の介護福祉士には、月8万円の処遇改善を行なっている。
高齢者向け施設などでは、離職率を軽減させ人材確保のためにさまざまな取り組みを行ない、介護離職ゼロを目指した介護職員の待遇改善を進めているのである。具体的には人材の需給ギャップを埋めるために、介護職員の賃金引き上げや昇給制度、キャリアアップ支援などの待遇改善を行ない、定着率を高めている。そのほかにも、アジアなどの発展途上国からの外国人実習生を受け入れ、技術や知識を学ぶ外国人技能実習制度を活用したり、ロボットを介護現場に導入したりして、介護職員の一人当たりの負担を軽くする取り組みも行なわれているのである。